図7-3 土壌微生物の多様性と土壌病害の発生

 

organic703.gif図7-3 アズキ根の糸状菌の多様性と根重および落葉病感染率  (新田・松口)
 土壌微生物研究において、多様性という考え方があります。最近ではニュースなどでも生物多様性という言葉をよく耳にしますが、意味はまったく同じです。図7-3では、アズキの根に生息している微生物の種類が多いか少ないかを数値化し、多様性指数という言葉で表しています。この値が高いほど色々な微生物が存在していることになります。逆に多様性指数が低い場合は、ある限られた微生物だけが生息しているということです。
アズキの根から糸状菌を分離し、その多様性と根の生育や落葉病という土壌病害の発生との関連が研究されました。多様性指数と根の生育との間には、正の相関が認められました。ところが、病原菌感染率との間には、負の相関が認められました。植物の根やその周囲(根圏)により多種多様な微生物が生息している方が病気が出にくく、かつ根の生育にも良いということが分かりました。土壌の微生物には大きく分けて糸状菌と細菌がありますが、細菌についても同様なことが確認されています。

 

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